電気・ガス料金の現状とセット割のメリット
2026年5月の最新家計調査データからみる光熱費
総務省統計局の家計調査(2026年5月)によると、全国の二人以上世帯の平均的な光熱費支出は以下の通りです。
- 電気代:約11,011円/月
- 都市ガス代:約5,128円/月
- 光熱費合計:約21,316円/月
この光熱費は季節により上下し、冬場の1月〜3月は電気代・ガス代ともに高くなる傾向が見られます。例えば、2026年2月は電気代が15,633円、ガス代が6,448円と、春以降に比べて約1.5倍以上の負担となっています。
このように、光熱費は家計において無視できない支出であり、特に寒冷地や暖房需要が高い地域ではさらに負担が増す傾向です。電気代の地域差では東北・北海道が高く、逆に関西・九州は比較的安い傾向があるため、地域の気候・料金単価も節約には重要な要素となります。
電気・ガスセット割とは何か?
電気・ガスのセット割は、同一事業者で電気とガスの契約をまとめることで割引が適用される料金プランのことです。例えば、東京ガスや大阪ガスは、都市ガスと電気のセット契約で割引を提供しており、利用者は別々に契約するより料金が安くなる場合があります。
セット割のメリットは以下の通りです。
- 基本料金や従量料金の割引
- ポイント還元やキャッシュバックの特典(例:楽天ポイント連携など)
- 請求が一括化され管理が簡単になる
- 電気・ガスの料金比較や切り替え手続きが一括で済む
具体的な節約効果は契約内容や使用量によりますが、後述のシミュレーションで詳しく解説します。
電力・ガスの市場動向と切り替えの背景
電力自由化と新電力のシェア推移
2016年4月に家庭を含む電力小売全面自由化、2017年4月に都市ガスの自由化が開始されて以降、多種多様な事業者が参入しました。2024年3月時点で登録小売電気事業者数は約680社に上りますが、実際に活発に営業している事業者はその中でも限られています。
家庭用低圧部門の新電力シェアは、自由化直後の2016年4月でわずか0.3%でしたが、2024年3月には22.7%まで拡大しています。ただし、燃料価格の急騰に伴い2022年以降は一部新電力の撤退もあり、シェアは若干上下動しています。
この市場構造の変化は、燃料費調整制度の影響が大きく、燃料価格高騰リスクを抱える新電力は価格設定や供給体制の見直しを余儀なくされています。
燃料費調整制度の影響
電気料金の一部は「燃料費調整額」として毎月変動し、原油・LNG・石炭の輸入価格をもとに算出されます。燃料価格の変動は約3か月の遅行性がありますが、2022年の燃料価格高騰は電気料金に直撃し、新電力の価格競争力を一時的に低下させました。
都市ガスも同様にLNG価格に連動した原料費調整制度があり、ガス代も月ごとに変動しています。2026年5月の都市ガス代が5,128円と比較的安い水準に落ち着いているのは、燃料価格の調整が効いているためです。
電気・ガスセット割の具体的節約効果と比較
料金シミュレーション例:二人世帯の場合
二人以上世帯の平均的な光熱費は前述の通り電気代11,011円/月、ガス代5,128円/月で合計約16,139円です。ここにセット割を適用した場合の節約効果を試算します。
ケース1:東京ガスの電気+ガスセット割
- 電気代: 約11,000円
- ガス代: 約5,100円
セット割による実際の割引額は事業者・プランによって異なります。仮に月額500円の割引が適用された場合、年間約6,000円の節約に相当します。具体的な割引率は各社の公式サイトで確認してください。
ケース2:楽天でんき+ポイント還元活用
楽天でんきは電気料金に対して楽天ポイントが付与されるため、日常の楽天利用と組み合わせることで実質的な節約効果が期待できます。
新電力・都市ガスのセット割比較ポイント
- 料金の安さ:新電力は大手より基本料金や従量料金が安いプランを提供することが多い。
- 割引内容:セット割の割引率は事業者によって異なり、基本料金割引、使用量割引、ポイント還元など多様。
- 契約の自由度:多くの新電力・ガス事業者は解約違約金なしのプランを用意しており、気軽に切り替えが可能。
- 供給品質:送配電網は旧一般電気事業者が管理しており、停電リスクなどは切り替え前後で変わらない。
このように、セット割を活用することで、毎月数百円〜1,000円以上の節約が見込め、年間では5,000円〜10,000円以上の節約効果が期待できます。
電気・ガスの切り替え手順と注意点
電気・ガスセット割を導入する流れ
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新しい小売事業者とオンライン契約手続き
多くの事業者はWeb完結可能で、申し込みから切り替えまでスムーズに進められます。 -
スマートメーターの設置(必要に応じて)
電気のスマートメーター交換は無料で行われ、停電不要での切り替えが可能です。 -
切り替え完了
ガスは開栓立ち会いが必要な場合もありますが、都市ガスの切り替えは大規模工事不要で、簡単に行えます。
注意点
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オール電化住宅はガス切り替え対象外
ガスを使わない家庭はセット割の恩恵を受けられません。 -
集合住宅の契約制限
一括受電契約の場合、個別に電力会社を選べないケースがあります。 -
燃料費調整の変動リスク
燃料価格に連動する調整額は月々変動し、節約額が変わる可能性があります。
まとめ:統計データから見るセット割活用の節約効果
- 2026年5月時点の家計調査データによれば、二人以上世帯の平均光熱費は電気代約11,000円、都市ガス代約5,100円、合計約21,300円と高額である。
- 電気・ガスのセット割を活用すると月数百円から1,000円超の節約が可能で、年間で5,000円以上の節約につながるケースが多い。
- 電力調査統計と家計調査を組み合わせた分析から、燃料費調整制度の影響を受けつつも、新電力や都市ガスの多様なプランを賢く選ぶことで家計負担を軽減できる。
- 切り替えはオンラインで完結し、スマートメーター交換や開栓立ち会いもスムーズ。違約金なしのプランも多く、リスクが低い。
- 地域や世帯人数による電気代・ガス代の差異を踏まえ、自分に最適なセット割プランを比較検討することが重要。
※本記事の情報は2026年時点のデータに基づきます。最新の料金・制度は各社・各省庁の公式サイトでご確認ください。
データ出典
※本記事のデータは政府統計・公表資料に基づきます。最新情報は各省庁・公式サイトでご確認ください。